施工監理の仕事は自分が場を仕切り、職人に指示を出し進めていく。私に経験があるかないかは関係ない。不安でしょうがなくとも自分に決定権がある。だからこそ、何かを聞かれたときに「よくわからない」が通用しない世界。初めは誰に何を質問すればいいかもわからなかった。けれど、責任者がただ黙って立っていても何の意味もない。できない自分を認め、受け入れ、職人、上司や先輩、お客様に日々学ばせてもらって少しでもできることを増やしていった。
どれだけ段取り良く仕事し、準備をして臨んでも予想外のことが起こるのが現場だ。そんなときこそ、焦らずに一つひとつ丁寧に確実に解決していく。慌てて動いても良くなることはほとんどない。これまでの経験から身にしみている。少しでも相手の顔が曇ったときは、判断しやすいように、複数の案を提示する。どの場面でも前に進めることが施工監理の仕事。今では指導する後輩もでき、教える立場になりつつある。けれど、この道を極めるためにはまだまだ時間と経験が必要だ。問題点の対応策を明確に素早く判断し、より的確な指示が出せること。信頼に足る施工監理者として、一歩ずつ成長していきたい。